成リンのハエ釣り一人旅

 

令和元年(後半)


  

 

 

 

 第30回(令和元年10月上旬)

 

ハエのルーツを訪ねて、滋賀県・野洲川へ出かけた。

 

 

ハエ(オイカワ)は日本各地に生息しているとてもポピュラーな魚です。

 しかしもともとは、西日本の一部の河川と琵琶湖のみに生息していた魚らしい。

 そして、西日本の一部の河川に生息しているハエと琵琶湖に生息しているハエは、

鱗の数と側線の位置が微妙に違っていて厳密には同一種でないらしい。

 

 私の住んでいる関東周辺に生息するハエは、湖産鮎の放流事業の際、混じっていた

 ハエが自然繁殖して広まったと考えられています。関東周辺に生息するハエのルーツは

 ほぼ琵琶湖のハエと思われます。

 関東でハエのことを琵琶湖と呼ぶ人がいるのも、その由縁だと思います。

 

  私は数多くの河川でハエを釣っていますが、行く河川、河川によって皆違います。

 大きさや体型、色などが各河川でそれぞれ特徴があります。

 長い年月の間に徐々に変化していったのでしょう。

 

  そこで今回、元々の琵琶湖のハエとはどんなハエなのか?

 それをこの目で確かめようと思ったのです。

  

 本当は琵琶湖で釣ってみたかったのですが、聞くところによると現在、琵琶湖で魚族調査

 を行うと、場所によっては捕獲された魚の9割が外来魚と聞きます。そこで成リンは琵琶湖を諦め、

琵琶湖に流入する河川を選択しました。

 流入河川であれば、琵琶湖のハエに特徴がよく似ているだろうと考えました。

 

  そこで今回、琵琶湖にそそぐ最大の河川・野洲川(やすがわ)に行く事に決めました。

 ルーツのハエとはどんなハエなのか?

 

  

 

 

朝と言うか夜中と言うか、AM3時30分、眠い目を擦りながら自宅を出発。

 御殿場で新東名に入って一路滋賀県を目指した。

 8時20分、最初の目的地、野洲川の甲西橋たもとに到着。

 「いやぁ~ やっぱ滋賀は遠いわ。」アンパンをかじりながら川を覗きに行った。

 

甲西橋から上流を望む。

 

「いい川やんか。」 「でもここの橋、川へ降りるとこないなぁ。」

 

 

甲西橋は車を停める所も無ければ川へ降りる所も無い。

そこで一つ上流の甲西中央橋という橋に行った。ここは河川敷に広い駐車場があり

川へも下りれそうだ。

 取りあえず橋の上流を1時間30分竿を出して様子を見てみよう。

準備を整えて川に入った。早速ヘチの底石を覗いた。

 

石には鮎ではない小魚がはんだ跡がある。

「魚はいるなぁ~、でもハエかどうかはわからん。」

 

  川を切って右岸に渡った。最初に瀞尻の駆けあがりに竿を出しました。

3投、4投アタリ無し。「あれ!」 次の流しで浮子が静かに消し込んだ。

「来た!ちっちゃいなぁ~。」6,7cmの細~いハエです。でもキラキラ眩しいハエだ。

 その後徐々にペースが上がって中型も混じり出した。

 

甲西中央橋上流。

撒き餌に寄ってるハエが良く見えた。

ここから100m位上流が良かった。

 

 

甲西橋上流。1時間30分・140尾

全体にスリムなハエが多い。キラキラ輝いていてとっても

綺麗。


 

◆次は橋の下流を1時間30分攻めてみる事にした。

 

甲西中央橋下流。

ここは竿を出す前からちょっと厳しい感じがした。

案の定数を伸ばせなかった。

甲西橋下流。1時間30分・73尾

瀬落ち周辺ではボツボツ拾えたが、下流の大トロは数尾で

止まってしまう。ここはスゴモロコが数尾混じった。

 

 


琵琶湖水系・野洲川のハエ。

 

目力があって野性味あふれるハエです。これが琵琶湖血統のハエなんだ。 日本刀のような美しさがある。

 

 

 

 ◆次に4km位下流にある中郡橋という橋へ行った。

 ヘチに沢山の稚魚が群れている。

 この橋の上流、下流それぞれ1時間づつやって今日は納竿にしよう。

  

中郡橋上流の瀬。

ここはちょっと型いいかも。と期待して入川したのですが

殆んど中、小型でした。

中郡橋上流の瀬。1時間・82尾

数も型も今一つでした。

良型が出そうな場所だったけど‥‥‥ 。

 

 


 

◆最後は下流を1時間やって初日を締めよう。

 

中郡橋直下。

橋のピーヤ周りにハエがウジャウジャ見えた。

大石裏のヨレでは入れ掛りでした。

中郡橋直下。1時間・146尾

ここは今日一番ペースが良かった。ここは掘れ込みがあって、一見外道くさく見えましたが一尾も外道は来なかった。

 

 


  今日は合計5時間・441尾でした。

  ハエは全体に小ぶりでしたが、キラキラした綺麗なハエで成リン感激です。

 また外道が少なく、スゴモロコがほんの数尾来ただけです。

   

 

※実は数日前、地元の釣り具店に問い合わせたところ、「ハエジャコは最近釣れませんのや。

 ムツ言う魚は場所によって釣れるみたいです。」なんともガックリする返答。

 おまけに神奈川から行くと言ったら、「わざわざ遠くからハエジャコ釣りに来る川と違います。」

と言われてしまったんです。

 

車を運転中もその事が頭にあって、「滋賀県までいって、20尾、30尾じゃどうしよう。」

 内心、とても心配だったんです。今日はしっかりハエが釣れたので胸をなでおろしました。

  また、釣り具店の話の内容からカワムツ覚悟で来ました。しかし今日はただの1尾も

 ムツは釣れませんでした。

 

 

 ●今日は近江八幡市に宿を取りました。

 ホテルに着いてすぐ湯舟にたっぷりのお湯を張って汗を流した。 「気持ちよか~。」

 

そして予約していたお店に食事に出かけた。

 

カマツカの天婦羅。

外道で釣った事はあるが、食べるのは生まれて初めて。

ホクホクしていてなかなか美味。

琵琶マスの棒寿し。

固定種になって10万年と言われる琵琶湖特産のマス。

こぶ〆してある身は旨みが凝縮していて口の中でとろけた。

 


琵琶湖の近くに来たらこれを食べなきゃ。と言われる名物・鮒寿し。

酸味と塩気が絶妙でした。店主に聞くと、鮒寿しにはニゴロ鮒しか使わないとの事。

漬け込んで2年間熟成させるそうです。手間暇かかるんですね。

 

●次から次へと出てくる心尽くしの琵琶湖料理に成リン大満足。

 ついついお酒が進んでしまいました。

  ホテルまでぷらぷら歩いて帰った。

 アルコールで火照った身体に、湖畔から吹きつける夜風がとても心地よかった。

   

 ホテルに着いてドアを開けるなりベッドの上にバタンキュー。(いつもの如く)

 3分も経たないうちに夢の中。

 

  

 

 ..................... 野洲川釣行2日目 .....................

 

 

 

 

朝5時ちょっと過ぎに寒くて目が覚めた。 早速熱っついシャワーを浴びた。

 二日目の釣行計画は昨日と同じ橋に行くのですが、昨日竿を出さなかった場所を攻める事にしています。

  

 6時にホテルを出発。中郡橋に到着して橋の真下に車を停めた。

 ちょっと川を覗いてみると瀞場のモジリが凄い。雨でも降ってる様な感じです。

   

 

 

この画像の右下に跳ねているハエが写っているのが解りますか? 成リンはその瞬間をとらえたんです。凄いでしょ。

単なる偶然。(笑)   モジリが半端じゃない。中郡橋は魚影がかなり濃い感じです。

 

 

 

◆昨日やった橋直下のすぐ下流の瀬落ちを1時間やってみる事にした。

 

 

中郡橋下流瀬落ち。

水中バレや手元でポロポロ落ちる事が多かった。

「なんでやろ。」

中郡橋下流瀬落ち。1時間・114尾

ここは芯脇にしっかりハエが付いていた。

途中で写真を撮って時間ロスした。

 

 


成リン自慢の画像。 (取り込む瞬間のハエ)

 

これを撮るのに何回も失敗して苦労したんだよ。でもどうしても撮りたかった。

途中でこの写真を撮らなきゃ30尾は多く釣ってたよ。(笑)

 

 

 

◆次はここからまた300m位下流にある瀬落ちをやる事にした。

 

 

中郡橋下流二つ目の瀬落ち。

落ち際の芯では残り鮎がギラギラやっていた。

中郡橋下流二つ目の瀬落ち。1時間・108尾

途中、アタリがパタリと止まるので水中をよくよく見ると、

大きなニゴイの様な魚が寄っていた。

 


 

◆今日の最後の場所は甲西中央橋の上流です。

昨日攻めた場所のさらに上流を2時間たっぷり攻めようと思います。

「最後は気持ちのいい釣りをして締めっくろう。」

  

 

橋の上流300mの瀬。

瀬脇に竿を入れたら、一投目から浮子がズボズボ入った。

瀬のさらに上流のトロ。

ここより上流3ヶ所に竿を出した。

何処もボツボツのペースでした。

魚は小さかった。

 

 

橋の上流300mの瀬から上流瀞まで。

2時間・171尾

今日は最後まで外道が一尾も来なかった。

 


  

今日は合計4時間・393尾でした。

 二日間で8束越えだったので成リン納得です。

   

野洲川釣行の二日間、両日とも澄みきった青空の下でのハエジャコ釣りでした。

 日中は琵琶湖血統のハエと戯れ、夜は心尽くしの湖産料理に舌鼓を打ちました。

  心行くまで滋賀の秋を楽しんだ成リンです。 ちょっと遠かったけれど来て良かった。

 

 

 

 

  野洲川のハエジャコ諸君、成リン生きている間にまた来るからね。バイバイ。

 

 

 

 

 

次回のハエ釣り一人旅は11月中旬頃の予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 第29回(令和元年9月中旬)

 

残暑も和らぎ涼風が吹き始めた頃、栃木県・渡良瀬川へ出かけた。

 

 

渡良瀬川は過去に2回訪れています。一度目は上流域の群馬県・桐生市周辺での例会でした。

 釣果の7割位がハヤ(ウグイ)で酷い目に遭いました。2度目はプライベートで栃木県・足利市周辺への

 釣行でした。現場へ着くと夜半からの雨で濁っていて殆んど釣りが出来ませんでした。

    今回が3度目、「今度こそは!」と張り切って出かけました。

 

  朝7時半、鹿島橋のたもとに到着。早速橋の上から川を覗きに行った。

 水量は若干多い感じで水況は良さそうである。橋下に車を停めて身支度開始。

  初秋の頃のヤブ蚊はしつこいので防虫スプレーを入念に吹き付けた。

 (成リンは蚊が大の苦手なのです。)

 

  

鹿島橋から上流を望む

 

 

 

 橋の上流は川相に変化が多く面白そうなので、2時間たっぷり攻めてみる事にした。

 分流の平瀬から竿を出した。3投目でギューンと竿が絞り込まれた。

抜き上げると15cm 弱のごっついハエだ。「型いいわ。」

 

 その次はギュギュギューンと沖へ走った。竿をためてこらえた。

 寄せると23、4cm のデカバヤが顔を出した。その後はアタリがめっきり遠い。

 

  結局その場所はハエがたったの3尾でお終い。その後上流へ移動してあっちこっち竿を出したが、

 何処をやってもポッツリ、ポッツリ。浮子がむなしく流れる回数が多過ぎる。

 

鹿島橋上流。 

いろんな場所を攻めてみたが数が出る気がしない。

ハエは極薄。ハヤも多く、場所によってはムツも来る。

鹿島橋上流。2時間・43尾

型はいいが数は全然。マキエを打ってもアタリが一回も出ない場所さえある。

 

 


 

◆次は5km位下流へ。足利駅に近い田中橋へ行った。

 橋の上流と下流をそれぞれ1時間づつやってみる事にした。まずは上流の大トロから。

 

田中橋上流大トロ。

さっきの場所で浅場は良くない感じがしたので、おもいっきりヘソまで立ち込んでみた。ボツボツだが以外に釣れ続く。

風で波立っていたのが良かったかもしれない。良型多い。

田中橋上流大トロ。1時間・60尾

波立っている水面に浮子が静かに消し込んで行き、何か

寒バエ釣りの様な雰囲気があった。深場から抜こうとすると、ヒレを目一杯広げて踏ん張るのでなかなか浮いてきません。

 

 

 


渡良瀬川のハエはなかなか良く引くファイターです。

 

 

 

◆次は橋の下流を1時間やった。

 ここは一見数が出そうに見えたのだが.....。

  

田中橋下流。

ここは小バヤが非常に多かった。あっちこっち場所移動を繰り返し

悪戦苦闘。

田中橋下流。1時間・38尾

ここは数が出るだろうと思っただけに成リンがっくりです。

 見ためは釣れそうなんだけどなぁ~。

 


 

◆今日の最後の場所は、ここからまた3km位下流にある福猿橋にした。

到着して川を覗くとヘチに稚魚が沢山見えた。川底も小砂利でいい感じです。

 

ヨッシャー!気合だ、気合だ、気合だ。

 (気合だけでは釣れません、魚がいなくては。)そりゃそうだ。

 

 

福猿橋下流。

今までやった場所と比べるとだいぶ魚影が濃い感じです。

ここはマキエにハエが寄って来るのがハッキリ解る。

福猿橋下流。1時間・88尾

小バヤも混じりますいが、今日初めてハエ釣りらしいペースを味わった。ただ上流より魚はだいぶ小さい。

数を釣るならここより下流だね。

 

 

 


 

今日は合計5時間・229尾でした。

 400尾(80×5h)位かな? と思って来たのですが甘かった。

 

  最初に行った鹿島橋は、ハエにはちょっと上流すぎた感じです。あの2時間・43尾がきいたよな。

数釣りベストシーズンとしては少し物足りなさを感じる渡良瀬川でした。

  

 

 

 

 

次回のハエ釣り一人旅は10月中旬頃の予定です。