令和4年(前半)
――――――――――――
ハエに魅せられ39年、流れの中に夢を追う。
第54回(令和4年7月下旬)
●何!横浜にハエがいるって? そんな噂を耳にし、横浜市を流れる恩田川へ。
恩田川(おんだがわ)はアザラシのタマちゃんが出没した事でしられる鶴見川の支流です。
東京都町田市の北部丘陵付近を源とし、横浜市緑区で鶴見川に合流します。
恩田川は町田市と横浜市をながれている典型的な都市河川です。
都市河川と言えば高度成長期(昭和30年 ~昭和45年位)、悪臭が漂い、魚の住めない河川が多かった様です。
しかしその後、工場排水に厳しい基準が義務付けられた事や、都市近郊における下水道の普及、
そして「地元の川を綺麗にしよう」といった、周辺住民の水質浄化運動なども加わって、現在の都市河川は見違える様に
綺麗になっています。
今回、「恩田川にハエがいる」と言う情報をキャッチし、早速出かけてみる事にしました。
横浜市を流れる川でのハエ釣りは全く初めてです。 本当にハエはいるのか?「ド貧果だけは勘弁してくれよ」
そんな思いで出発しました。
朝6時10分、小山橋という橋の近くにあるコインパーキングに到着。
(都市河川なので、川沿いには駐車スペースが無いと想定し、地図で事前にコインパーキングの場所を調べておいた)
車を停め、道具一式を持って川へ向かった。4,5分歩くと小山橋の直ぐ上流に出ました。
川を覗くとあっちこっちにモジリが見えます。「魚は沢山いるねぇ~ 全部ハエだといいけど‥‥‥」
(小山橋の直ぐ上流)
初めての川なので沿道を少し歩いて川相を下見。
橋の下流は良さそうに見えないので、橋の上流を2か所に区切って、それぞれ1時間半づつやる事にしました。
準備を済ませ、近くにあったアンカータラップを利用して川へ降りた。
(川の中にポツンとあるちっちゃなちっちゃな中州)
この中州をセンターにして、ここから下流の小山橋までを下流エリア。ここから上流の堰までを上流エリアとした。
最初は上流エリアから攻める事にしました。
堰下50m位にある瀬落ちから竿を出しました。マキエを打って振り込むと一発で来た。13cm位の良型。
続いてボコボコ釣れる。
(上流エリアの堰下)
ここは中州があって川が二つに割れている。左岸側の瀬落ちの方が水深があって底石も大きい。
その左岸側の瀬落ちからスタートしました。
恩田川にはハエがいると言っても「たいした数は出ないだろう」そんな感覚で来たもんだから、いきなりの良型入れ食いに
「な、なにこれ!」そんな感じでした。
上流エリア、1時間30分・162尾
見て下さい、型揃っていいハエでしょう。横浜市を流れる小さな川で釣ったハエですよ、ビックリしちゃうよね。
外道が意外に少なくて、1時間半でカワムツが2尾来ただけです。
◆次は下流エリアをやってみます。
(下流エリア)
この川は流速がある場所の方が良い。この画像にあるような、藻の下にある掘れ込みなどは特に良かった。型もいい。
(下流エリア・小山橋の直ぐ上流)
ここは鯉がちょっとうるさかったけどまあまあ出ました。
下流エリア、1時間30分・142尾
流れの早い場所では良型が多く、竿がギュンギュン曲がります。
朝、川を見た時は「外道が多いんじゃないのかなぁ~」なんて思ったけど、外道が全然少なくて最高です。
ハエの濃さも一級河川です。
これが本当の 横浜銀バエ 😅
浜のハエはやっぱ垢抜けてるわ。カッコイイ!
◆今日の最後は下流の方でやろうと川相を見ながら歩いた。しかし川へ降りる所がなかなか見つからない。
都橋(みやこばし)という橋の下流にようやく階段を発見。やれやれ。
階段の周辺を2時間タップリやって納竿する事にしました。階段の上流にある瀞尻から竿を出しました。
(階段上流)
少し上流の瀞尻から肩にかけて結構出ました。
特に肩の流れがあってシワっぽい所ではボコボコ釣れました。
(階段下流)
鯉がちょっと邪魔でしたが、何とか鯉をかわして釣りました
(笑)ここは小型が多かった。
階段周辺、2時間・186尾
朝やった小山橋の上流に比べると全体にハエは一回り小さかった。でも数はしっかり出ました。
今日は合計5時間・490尾でした。
横浜市の川でこんなにハエが釣れるとは全く予想もしませんでした。驚いた。
ハッキリ言って、横浜って言ったら海釣りのイメージしかなかった。
「ちょっと本牧までアジ釣りに行ってくる」とかね‥‥‥。
「横浜にハエ釣りに行ってくる」なんかピンとこないでしょ(笑)
でも、横浜の川には沢山のハエが生息してるんですね。初めて知りました。
川沿いにはマンションが立ち並び、そこには人々の日常がある。下を流れている川ではハエ達が元気に泳ぎ回っている。
人間とハエが仲良く暮らしている街、横浜 ♪ そんなふうに感じた成リン。
なんだかほっこりした気持ちになって恩田川を後にした。
●次回の「ハエ釣り一人旅」は9月中旬頃の予定です。
※8月は鮎釣りに専念するのでお休みとさせて頂きます。
第53回(令和4年7月中旬)
●夏にピッタリの川がないかなぁ~。 あった! 福島県・夏井川だ。
※今回は福島県・いわき市に一泊する予定なので、初日は夏井川、二日目は近くを流れる仁井田川(にいだがわ)
にしました。
夏井川は福島県の阿武隈山地を源とし、いわき市を流れて太平洋に注ぐ河川です。
以前から非常に興味をもっていた川で、一度行ってみたいと思っていました。
一方、二日目に予定している仁井田川は夏井川の近くを流れている小規模河川です。
昔、東京の釣会が例会を行っていた事のある川で、こちらも以前から行ってみたかったんです。
◎仁井田川は夏井川水系と言う事になってるんですが、私はどうも納得がいきません。
別水系だと思うんだけどなぁ~‥‥‥(私事でゴメンナサイ)
朝4時10分、雨の降るなか自宅を出発した。圏央道の埼玉・久喜白岡JCTを過ぎた頃から雨脚が非常に激しくなった。
「福島は大丈夫かな?」ちょっと川が心配。常磐道に入って間もなくトイレ休憩。ザーザー降りなので傘をさして走って
トイレにいった。しばし眼を休めてから再び北へ向け出発。
水戸ICを過ぎた頃から雨脚が弱まって空が明るくなって来た。なんだか気分も明るくなった。
鼻歌を口ずさみながら運転しているとまもなく福島県に入った。夏井川はもうすぐだ。
8時30分、夏井川の平橋(たいらばし)下流の土手に到着。
川の両岸を護岸工事してるみたい。でも釣りは出来そうです。
(平橋下流)
「こっちは雨降ってないんだなぁ~」水がギンギンに澄んでいる。
あっちこっちでモジリがある。それを見た成リン、一気にテンションが上がった。「よぉ~し、釣るぞ~!」
車に戻って早速身支度を開始。
ウェダーをはいていると近くに白いバンの車が停まった。車から作業服を着た工事関係者らしい人が降りた。こっちへ来る。
「おはようございます、釣りですか?」「はい」 「土手の入り口に掲示してあるんですが、今、河川改修工事を行っていて
一般の方はここ入れないんですよ」「え!そうなんですか、工事はどの辺までやってるんですか?」「下流は〇〇橋まで、上流は〇〇〇まで川には入れません」この時点で下流は無理だと思って、「上流の〇〇〇までここからどれ位の距離ありますか?」「どれ位って、相当距離ありますよ。実は3年前の台風でこの川は大きな被害が出たんです。それで今、大規模な全面改修をやってるんです」 話の内容から中流域はほぼ釣り不可能と感じ取った。
ガーン‥‥‥ うそだろう😭 その場でクラクラ立ちくらみする位のショック。
まぁ~でも、工事現場の人にしては珍しく、実に丁重で丁寧な説明でした。
だいたい今迄の経験だと、こういう時「ダメだよ!中に入っちゃ」などと、怒鳴り声に近い言い方する人多いんだよね(笑)
そんな事もあって成リン納得しました。(しっかり下調べして来なかった自分が悪い)
さっきの人は東北なまりが全然なかった。ひょっとして東京近辺からここに来てるのかな?
なんて、余計な事まで考えちゃったりして‥‥‥。
工期はあと2年だそうです。「工事が終わったら改めて夏井川に来よう」
キッパリと気持ちを切り替えて、二日目に予定していた仁井田川へ行く事にしました。
そして仁井田川へ向かったんですが‥‥‥。今度は道を間違えてえらい目に遭った。
あっちこっちウロウロしてる間に、ナビに走行軌跡が沢山付いてしまって、どっちに向かっていいか分からなくなった(>_<)
いろんなアクシデントが重なって、ようやく仁井田川の目的地、霞田橋という橋に到着したのは10時過ぎです。
「釣りをする前に、なんか疲れちゃった」橋の近くに車を停めて早速橋の上へ川を覗きに行った。
「水が少ねぇ~」川は渇水状態です。でもモジリは沢山見える。
仁井田川(霞田橋から上流を望む)
仁井田川(霞田橋から下流を望む)
今日はスタート時間が遅くなってしまったので、車移動は止めて、橋の上流を2時間、橋の下流を2時間、合計4時間釣って納竿する事にしました。
上流からやる事にした。土手を降りて80m位上流へ行った所に小深い所があった。竿を出すと一投目で来た。
ググッと竿が曲がって凄い引き。「やっぱインディアンか」いきなり14cm位の良型インディアンです。
霞田橋上流
水量が無いので小深い場所を中心に攻めた。でも小深い場所は意外に少ない。小深い場所にはハエがしっかり入っている感じでした。
浅場は全然数が出ません。
霞田橋上流、2時間・144尾
水況から、今日は完全に深場狙いです。何処も最初にバタバタっと来ますが、そんなに長続きはしませんでした。
アタリがとっても素直でアワセがピッタリ決まります。気持ちいいです。
福島・仁井田川インディアンズ
お腹が空いているせいか、ガマの穂がフランクフルトに見えてきた (^o^)
◆次は橋の下流を2時間攻めてみます。
ちょっと車に戻って軽く食事休憩した後、橋の直ぐ下流に入川しました。
マキエを打とうとコマセバケツに手をやろうとしたら ド、ドキッ!(◎_◎;)
コマセバケツの蓋にこいつがいるんだもん。「ビックリさせるなよ、ゴマダラカミキリ君」
カミキリ君を後ろの叢に放してやってから、大きめのマキエをドボンと打ち込んだ。まもなく入れ食いになりました。
しかも良型が多い。
(霞田橋下流)
橋の直下で1束位釣ったら止まったのでここにやって来ました。ここは上流、下流ともドン深になっていて、この周辺だけ
少し浅目になっています。浅目といっても60~70cm位の水深はあります。この周辺だけ川底に石が混じっています。良さそうな感じだったので入ってみました。マキエを打って間もなくまずまずのペースになりました。ただ、さっきやった橋の直下よりサイズはひとまわり小さかった。
霞田橋下流、2時間・179尾
橋の上から川を見た時は、のぺ~っとした瀞場が続いていたので「下流はキツイなぁ~」と思っていました。
ところが意外に数が出ました。橋の直下では良型が一時入れ食いでした。
橋の直ぐ上流に小さな用水路の吐出しがあって、そこから濁った水が出ていた。
それで下流が程良い濁りになっていたので数が出たのかもしれません。
お父さん、東北のウブで餅肌のハエ子ちゃん、「 え~ですよぉ~ 」(^o^)
今日は合計4時間で323尾でした。
今回はたまたま渇水でしたが、もう少し水量があったらポイントも増えて数も伸びると思います。
小河川での渇水はやはりセオリー通りの深場狙いでした。今日は針掛かりが良くて殆んどバレがありませんでした。
また、この川はウグイとタモロコはたまに来ましたが、カワムツは一尾も来ませんでした。ムツはいない感じです。
思っていたより良型が多くてとっても楽しい釣りでした。
午後には少し青空の覗いた時間帯もありました。
ホテルに着いてゆっくり湯舟に浸かった後、小名浜港に水揚げされたお魚で一杯やろうと出かけた。
ちょっぴり粋で、こじんまりとしたお店に入った。
早速瓶ビールを頼んだ。まもなくお通しのエシャレットとツブ貝、そしてスーパードライが (^.^)/~~~
今日は朝からいろんな事があった成リン。「お疲れ様でした」と、自分自身に乾杯!(*^_^*)
夏井川ではハエ釣りが出来なくてちょっぴり残念だけど、でも、仁井田川がしっかり釣れてくれたので満足です。
明日も仁井田川で軽く竿を振ってから帰ります。
●次回の「ハエ釣り一人旅」は7月末頃の予定です。
第52回(令和4年6月下旬)
●ついに登場!私のホームグラウンド、神奈川県・相模川です。
※暑いですねぇ~。群馬県・伊勢崎市では2度目の40度越え。まだ6月ですよ‥‥‥。
インドでは49度だって (◎_◎;) 地球温暖化の脅威が我々の直ぐ近くまで忍び寄って来ている感じです。
全世界の国が一致団結して温暖化対策に突き進む時です。戦争してる場合じゃないよ!
相模川は35年以上前から通い続けている河川です。
河川規模が大きいので一ヶ所に多人数の入川可能です。また、上流の高田橋から、下流は戸沢橋あたりまで広範囲でハエが釣れます。その為、釣具メーカーの全国大会予選会場や関東のメイン大会、そして各クラブの例会などなど、沢山のハエ釣り愛好者で賑わった河川です。
自宅から近いので、ちょっと用事がある日でも半日釣りが可能です。とても重宝してます。
そんな相模川なんですが‥‥‥。
3年前の秋、台風19号による記録的大雨で土手スレスレまで水位上昇。
周辺住民に避難勧告が発令される程の大増水でした。その大出水の後、ハエが激減してしまったのです。
一昨年、昨年と絶不調でした。そんな状況なので私もこのところ足が向いていません。
「そろそろ復活の兆しが見えるかもしれない」そう思い、期待半分、不安半分で出かけました。
朝5時40分、相模川の小田急鉄橋下流、ソニー前の左岸に到着。
(ソニー前風景) 左に見えるのが、名物・ガスタンク。
車を降りると風も無くムッとする空気。「朝から暑いわ」 まだ6時前だと言うのに強い日差しが照りつけている。
早速川に近づいてみると無数のモジリが見える。期待出来そうな感じ‥‥‥。
車に戻って釣り支度。日焼け止めをタップリつけて準備完了です。
さて、2時間ばっかりあっちこっち探ってみますか。
100m位上流の瀞からスタートしました。
2投目でアタリ、しかし針に乗らない。3投目で来た。「なんだ小バヤか」8cm位のウグイです。
次にハエが来た。「可愛らしいねぇ~」6cm位のハエ。
その後ポツポツとハエは釣れるんですが、小バヤが非常に多く混じります。我慢できずにその場所を見切って下流へ。
少し下流にシワシワのヨレ場があり、良さそうに見えたので竿を出しました。
すると10cm位のハエがバタバタ 「今年は釣れるわ!」
(シワシワのヨレ場)
こういう場所は意外に立ち込み位置が重要なポイントなんです。
あまり手前だと寄りが悪く、中に立ち込み過ぎると中バヤの爆釣になってしまいます。ハエのラインが無いようで実はあるんです。なんて偉そうな事を言ってる私ですが、しょっちゅう立ち込み位置を失敗してるんです(^_^;)
そんなに長くは続きませんでしたが、10cm位のハエが気持ち良く釣れました。
(さっきの場所から80m位下流)
少し前から風が出始めて、さっきまで鏡だった場所もさざ波が立って来ました。「何かいい感じ」
竿を出すと、特別良いペースではないものの、ポツポツ、ポツポツ小型が釣れ続きました。
そして突然、一尾だけデッカイのが来たんです。掛かった瞬間、ハエじゃないと思った(^o^)
ソニー前、2時間・143尾
一昨年、昨年の釣況に比べるとだいぶ復調の兆しを感じました。ハエは全体に小ぶりですが充分楽しめました。
この画像に写っている小ぶりのハエの下に、実はデッカイのが一尾隠れているんです。
(これが突然掛かったデッカイやつ)
※この画像、尾ビレが切れてしまってすみません。
小型が殆んどで、大きくても12cm止まりのハエが釣れ続いている時、突然こいつが来るんだもん。ビックリするよ。
指で測ったので正確ではないけど、16cmはあったと思うよ。一般人の中に関取が一人いる感じだったよ(笑)
このハエ、顔が鯉の様にみえませんか? 髭付けたら鯉だよね(^o^)
◆次は新相模大橋の下流1km位にある水管橋の上でやることにしました。
ここで1時間30分頑張ってみます。
(水管橋上流)
ここは昔から良型が釣れる場所で、近年もたまに来る場所です。
昔、流れが2本に割れていた時もありましたが、現在はまた1本に戻ってます。
右岸はハヤが多くて苦労しました。左岸の方がちょっとはましでした。その後ここから100m位下流に場所移動。
少し水深のある所を狙いました。中バヤがちょっと煩かったんですがボツボツ拾えました。数は出ませんでしたが型揃いでした。
水管橋上流、1時間30分・72尾
ここはソニー前と比べて魚影は薄い感じです。
インディアンも数尾混じりましが、どのインディアンもすっかり痩せていました。
ゴールデンウィークの頃の様に身がパンパンではありません。
◆今回の最後に選んだ場所は、いろんな大会の決勝戦会場としても使われた座架依橋下流にしました。
昔は橋の上流がメインの場所で、冬でも良く釣れました。多くのハエ釣り愛好者が訪れていた場所です。
座架依橋に着いたのは11時半過ぎ。マキエに入れる石を拾おうとして石を掴んだら、熱くて持ってられないんです。
冗談ではなく本当の話です。河原の石が焼けているせいか吹きつける風が熱風なんです。
じっとしてても汗が噴き出る感じです。
「さぁ~ 最後の1時間30分頑張りますか」
(座架依橋下流)
涼しさを求めて普段より深めに立ち込んだ(笑) 釣れる釣れないは関係なく、暑さ対策を最優先してる自分に笑えた。
一投目で来た。続けてパタパタっと来たが、ぷっつりとアタリが途絶えてしまった。何か変、バスでも寄ってるのかなぁ~‥‥‥。
それと、ここは何時も良型が数多く混じる場所なんだけど、今日はやけに小さい。
ここより下流の方もやりたいと思っていましたが、コロガシの人が7,8人いたので止めました。
この辺を4か所やってボチボチ釣った。
座架依橋下流、1時間30分・72尾
さっきやった水管橋の上流と同尾数ですが、こっちは魚が小さい。以前の座架依に比べるとまだまだ魚影は薄いし小型が多い。
今日は合計5時間・287尾でした。
去年、一昨年は一日やっても束以下という釣果が度々ありました。
その事から判断しても復調傾向にある事は間違いありません。特に下流域のソニー前では稚魚を数多く確認出来ました。
まもなく完全復活するでしょう。水管橋周辺と座架依橋周辺は、まだ以前に比べてだいぶ魚影が薄い感じです。
完全復活まではもう少し時間が必要かもしれません。
一足早く全ての場所でウグイは完全復活していました(>_<)
今日は底バレが非常に多かった。 渇水、高温の時によくあります。
掛かりが甘いんですよねぇ~ 針交換を頻繁に行った為、24本セットしてあった針ケースの中に、最後は4本しか残っていませんでした。
今まで数多くの釣行のなかで今日が一番暑く感じました。身体が暑さ慣れしてないせいもあるのかな。
今回、相模川復調の兆しをハッキリ確認出来ただけで充分収穫がありました。
私のホームグラウンド・相模川、一日も早い完全復活を心から願う成リンです。
成リンの夏の必需品(ポカリスエット & バナナ)
※今年の夏は手強いぞ! 皆様も釣行の際には暑さ対策を万全にしてお出かけ下さい。
●次回の「ハエ釣り一人旅」は7月中旬頃の予定です。
第51回(令和4年6月上旬)
●梅雨に入って雨天、曇天の続く中、東京と埼玉の都県境を流れる柳瀬川へ行った。
柳瀬川は東京都の西多摩地域、及び埼玉県の狭山湖周辺を源とし、志木市で新河岸川に合流、そして荒川を経て東京湾に注ぎます。荒川水系の河川です。
練馬区に住んでいる釣友から「柳瀬川には結構オイカワいるよ」と何度も聞かされています。
自宅から割と近い河川なので一度は行ってみようと思っていたのですが‥‥‥。
話しのタネにと、今回初めて行ってみる事にしました。
朝6時30分、柳瀬川の富士見橋近くに到着。
土手には駐車スペースが見当たらず、河原への侵入路も無さそうです。そこで近くのコインパーキングに停めました。
(都市近郊河川ではよくある事です)
雨がパラついてきたのでレインギアを着込んだ。そしてさっそく富士見橋へ川を覗きに行った。
(富士見橋から上流を望む)
おっ!「想像していたより水量の多い川だわ」
釣れそうな雰囲気です (^o^) 何!ウグイとカワムツが入れ食い よせよ(^_^;)
早速車に戻って釣りの準備。初めての川へ来た時、この準備をしている間、「どんなハエが釣れるんだろう?」
なんて考えているとワクワクするんだよねぇ~。皆さんもそうなのかな?
準備が完了して河原へ降りた。まずは橋の上流を1時間30分やってみる事にしました。
川を上流に向かう途中、年配の方が釣りをしていた。
話しをすると地元の方らしい。オランダ仕掛けに似た仕掛けで鮎を釣ってるようです。
鮎の事を話しかけて来たので、「私はオイカワを釣りに来たんです」と言うと、「餌何?」と聞くんです。
「ネリ餌」と話すと、「オイカワはね、白サシがいいんだよ」との事。
私はちょっと返事に悩んだ末、「そうなんですか、わざわざ有難うございます」と返答。
だって親切に教えてくれてるのに「赤ネリの方が数出るよ」なんて言えないもんね(笑)
上流にある東武東上線の鉄橋直下から竿を出した。落ち込み脇のヨレが少し入っている場所からスタート。
一投目で来た。12cm位のまずまずの型。なかなか良く引く。「柳瀬のハエは元気いいわ」
富士見橋上流
この画面の上流に小さく見えている鉄橋の直下からスタートしました。
鉄橋下流の落ち込み脇でいきなりバタバタっと来て少しまとまった数が出た。
しかしその後は数が伸びません。富士見橋の直ぐ上流に広がる瀞瀬(この画面の下半分)は意外にダメでした。
釣れてもアタリが直ぐに止まってしまう。
富士見橋上流。1時間30分・93尾
今日は活性が高いと言うか、むしろ高過ぎて餌を迎えにきてしまう。瀬では浮子をビューンと引っ張っていく事もある。
合わせのタイミングが取りづらい。また、一ヶ所でそんなに長くは続かない。
◆次は橋の下流を同じく1時間30分攻めてみる。
富士見橋下流
橋の直ぐ下流の瀬はパッとしませんでした。画像の左上の方に小さな中州がありますよね、その中州の右側に見える深瀬と、
両サイドからの流れが中州下流で交わって出来るシワシワの部分で結構釣れた。良型も混じった。
富士見橋下流。1時間30分・124尾
柳瀬川のハエは良く引きます。良型はおもいっきりタメ込んでから抜くので超楽しいです (^-^)
中州の下流でちょうど入れ掛りになってる時、ご夫婦の様な二人連れが河川敷きを歩いて来て、
「今釣れたわよ」「ほらほらまた釣れた」背中の方から聞こえてくる女性の声に思わず笑っちゃいました。
◆次はここから5km位上流にある城前橋と言う橋を目指しました。
その橋の近くには公営の駐車場があるらしいのです。
車を走らせること約20分、公営の駐車場に到着。準備を済ませて城前橋へ歩いて行った。
(城前橋)
橋の欄干には城をイメージした物が取り付けてある。橋の名前の由来は、昔ここに滝の城と言う御城があったからなんだそうです。 そしてなんと! あの勇猛果敢で知られる武将・北条氏照が、一時この城の城主だったらしい。
歴史のロマンを感じるねぇ~。 ロマンに浸ってる場合じゃない、ハエを釣らなきゃ(笑)
◆橋の周辺を2時間たっぷりやって納竿しようと決めました。
(城前橋の直ぐ上流)
朝やった下流域より水量がだいぶ少ない。
橋の直ぐ上の瀬落ちと、この画面の瀬は全く不調。あっちこっちやったが数尾しか釣れない。「鮎が入ってるからかなぁ~‥‥」
(橋の500m位上流)
落ち込みや瀬脇の変化地点で、短時間だがバタバタと来た。
この周辺で少しまとまった数が出た。
数が出る場所は限定的です。
全体としては下流域より魚影が薄い感じがします。
(橋の直ぐ下流)
最後にここで少し数を稼ごうと思って来たら全然ダメ(>_<) 右岸寄りのヨレ周りで釣れると思ったんだけどなぁ~。
正確な数は解らないけど、おそらくここではツ抜けしてないよ。 最後は空振り三振かよ😭
城前橋上下。2時間・90尾
ここは数釣りキツイよ。魚影は薄いし型も小さい。
今日は合計5時間・307尾でした。
柳瀬川で一日やって感じた事は、付き場にちょっとクセがあります。
やや水深があって流勢のある場所や、急瀬脇などの、流れに強弱の差がある周辺が良い。平底の瀞、瀞瀬はダメ。
浅瀬も数は出ない。全体に穏やかな流れと浅場はあまり良くない。数、型ともに下流域の方が良い。
それと外道が意外に少ない。深めの場所でカワムツが数尾来た程度。他の外道は一尾も来ませんでした。
川相としては瀬の多い川でした。
柳瀬川は70尾/h ~80尾/h位かなぁ~と予想して来ました。予想よりはちょっと少なかった。
上流域は付き場が意外に限定されていて数釣りには厳しい感じがした。
全体としてもあまり魚影の濃さは感じません。5段階評価で表したら3ぐらいでしょうか。
今日は振り込み位置が少しずれると殆んど掛からない。タナを浅目にとらないと掛かりが悪くバレが多い。
付き場にクセがあるのでいろいろ場所を探りながら、この川独特の付き場を見つけていく感じでした。
いろんな事が解決出来た様な、出来なかった様な? もっと違った攻め方もあった様な、ない様な?
今日の釣りに関して、まだ頭の中がきっちり整理されていません (>_<)
今の気分を例えるなら、冷やし中華と中華そばを一緒に食べている感じです(爆)
雲が取れて陽が差してきたかと思うと、今度は雨がパラパラ降って来る。天気が目まぐるしく変わる一日でした。
●次回の「ハエ釣り一人旅」は6月末頃の予定です。
★平成28年にスタートした「ハエ釣り一人旅」も、早いもので今回で50回を迎える事となりました。
これからも、気力、体力の続く限り旅をするつもりです。今後とも宜しくお願い申し上げます。
第50回(令和4年5月中旬)
●若葉の緑もいっそう色濃くなる季節、神奈川県小田原市を流れる酒匂川を訪ねた。
酒匂川は鮎釣りでは有名な河川で、私も数えきれない程通いました。
上流域の山北周辺で獲れる鮎はとても美味で、江戸時代には献上鮎として江戸に運ばれていたそうです。
水質の良い河川なのでとっても綺麗な銀ピカのハエも釣れます。
以前はハエ釣りでもちょくちょく訪れていました。しかし近年は全くご無沙汰状態です。
そこで今回、薫風にさそわれて久し振りに行ってみる事にしました。
朝6時50分、冨士道橋の上流右岸の土手に到着。
二日前の雨で40cm位増水したらしいのですが、すっかり水は落ち着いていて濁りも無い。
パンをかじりながら土手を上流に歩き、500m位上流まで川相をチェックしに行った。
(冨士道橋上流)
チャラ瀬には稚鮎が沢山見える。「ハエはおるんかいな?」
車に戻って早速釣りの準備。この周辺で1時間30分やってみようと思います。
川へ降りて浅目の瀬脇からスタートしました。どんな川へ行っても最初の一投目は気持ちが高ぶるんだよね。(*^-^*)
いれば直ぐ来る様な場所なんですが全く反応が無い。そこで瀬を切って対岸寄りへ。際の少しヨレのある場所に竿を入れた。
すると2投目で来た。10cm位の綺麗な幅広のハエです。そして続けて数尾来たんですがアタリが途絶えてしまった。
マキエのかなり下流でアタリが出る。マキエに対しての反応が鈍い感じです。
さっき川に手を入れてみたんですが、この時期としてはかなり水が冷たい。二日前の降雨の影響かも。
冨士道橋上流
玉石底の瀬には殆んどハエは付いていない。鮎に占領されているのだろう。
増水直後のせいなのか強い流れにはハエが少ない。全体的にハエは非常に薄い感じがする。
冨士道橋上流。1時間30分・43尾
魚影が非常に薄い。付き場を読むのがとても難しい。
絶対釣れるだろうと自信を持って入川した場所でも全くアタリが無い場所さえある。
釣りをしている途中、スクーターで漁協関係者らしい人がやってきた。そして土手の上から大声で「入漁券持ってますか?」
と叫んでいるので、コンビニで買って帽子の後ろに付けてある券を見せてやった。すると両腕で丸のサインをして、
「もし鮎が釣れたら放してやってね」と言ったので、こっちも竿を持ちながら両腕で丸のサインを送ってやった。
◆次は漁協前から報徳橋下流まで2時間やってみる事にした。
漁協前の瀞。
ここはなんの変哲もない瀞に見えるのですが、瀞尻の辺に大部分が砂利で埋もれた床止めブロックが底にある。その周りで少しヨレが出ていて、その周辺で少しまとまった数が出ました。
そしてここは型も良かった。
さっきの瀞から300m上流の瀬。
右岸側の瀬落ちは見るからに釣れそうだったが全くダメ。
2か所に竿を出してたったの1尾だけ (>_<)
漁協前の瀞から上流。2時間・59尾
漁協前の瀞尻でボチボチ釣れました。割と型も揃っていて面白かった。
それから上流の方に足を運んでいろんな場所に竿を出しました。
しかしパッとした場所が無く、あっちこっちウロウロして10尾位しか追加できませんでした。
酒匂川には分流が数多く有ります。
分流の方にも竿を出してみようと思っても、河原が広くて対岸寄りを流れている分流まで歩くのが大変なんです。
◆本日の最後は冨士道橋下流を1時間30分やって納竿しようと決めました。
(冨士道橋下流)
朝方はスッキリとした青空だったんですが、昼前からどんよりとした曇り空になった。
橋直下のザラ瀬は鮎だらけ、ハエはほんの数尾しか釣れなかった。
ここから200m位の下流にある瀬落ち周辺もしょぼい釣果。
期待して行った分流も眠くなる様なペース。冨士道橋下流はハエが極薄、歩き疲れました。
冨士道橋下流。1時間30分・29尾
冨士道橋の下流は以前、良型が数多く釣れて面白い場所だったんですがねぇ~‥‥‥。
今日は全くダメでした。
酒匂のハエは以前から体高のあるハエが多い。関東でいう幅広ヤマベといわれているやつです。
そのせいなのかどうかは分かりませんが、ここのハエは引きに特徴があります。
ハエの引きはもともとググッと水中で止まる様な動きを感じるんですが、そのググッと止まる感じが強烈なんです。
例えるなら、ブレーキを2,3回強く踏み込んだ様な感じ。これは体高と関係があるんじゃないのかなぁ~なんて考えています。
私はいろんな川でハエを釣っているので、ちょっとした引きの違いにも敏感なのかもしれません。
今日は合計5時間・131尾でした。
以前は250尾~300尾位の釣果が多かったので、今回も「悪くても2束はでるだろう」と思って来ました。
ところが2束どころではありませんでした。
魚影が薄いからなのか? それとも俺が狙い場を間違えているのか? はたまた俺の釣技がなまっているのか?
まぁ~ あまり深く考えずハエが薄かった事にしておきましょう。歳をとるとこういう傾向が多くなる(笑)
一ヶ所でまとまった数の出る場所が殆んど無かった。一日中歩きっぱなしでした。
お蔭でたっぷりと汗をかいて足腰の運動になりました(^o^)
土手を歩いていると鳩のカップル。5月は鳩も恋の季節なのでしょうね💛
●次回の「ハエ釣り一人旅」は6月上旬頃の予定です。
◆番外編
のんびりとお花見釣行
春うらら、花を眺めながらハエ釣りを楽しもうと近くの川へ出かけてきました。
現場に着くと河原には菜の花が、そして土手には見事に桜が咲き誇っていました。
瀬の中には元気いっぱいのハエ達が。
沢山の水生昆虫が湧きだすこの時期、それらをたっぷり捕食しているのでハエの引きはバツグンです。
この様な瀬を中心に攻めてみました。
釣れ筋はまだ狭い感じでした。もう一ヶ月もすると広範囲で釣れる様になり、寄りも断然良くなると思います。
菜の花バエは力強い引きでした。
ほんの少~し青みがかっている雄も釣れた。
ゴールデンウィークの頃には間違えなくギンギラギンのインディアンになっているでしょう (^o^)
ネリエで稚鮎もつれちゃった🌝
春爛漫の川でしばし至福の時が流れました。
四季折々を味わえる日本に生まれてきて本当に良かったと、つくづく感じたお花見釣行でした。
「 頭からガブっといっておくれやす よろしゅおすえ~」 (>_<)
※「ハエ釣り一人旅」は5月中旬頃にスタートする予定です。
(3月30日)
◎ 2022バージョン・成リン浮子が昨日完成
25名の戦士達(3.75号 ~ 5.25号までのフルラインナップ)
※私を支えてくれる頼もしい奴らです。4月から実戦配備予定。
平和があるからこそ釣りを楽しむ事が出来る。
ウクライナにも沢山の釣りを愛する人々がいる。
しかし彼らは今、ロッドではなく銃を手にしなければならない現実。
祖国を守らんがため命を懸けて戦っている。
一日も早く平和を取り戻し、思う存分釣りを満喫出来る日々が訪れてほしい。
🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻🌻
2022
’ 新年おめでとうございます。
新年早々からコロナの第6波がやって来ちゃって‥‥‥ 嫌ですねぇ~。
「第何波まであるんだよ!」と言いたいよね。
早く優れた経口薬が出来て、コロナも軽いカゼ程度で済むようになってもらいたいものです。
さて、私は健康のために(?)某河川で軽く竿を出してきました。「寒かったなぁ~」
とんでもない寒い朝で耳がチョチョ切れそうだった。オミクロン菌も死んでしまいそうな寒さです (^.^)/~~~
外気も寒かったけど、ビクの中はもっと寒かった (>_<)
ポンコツ爺さん今年も頑張ります。どうか本年も宜しくお願い申し上げます。