成リンのハエ釣り一人旅

 

令和3年(前半)


 

 

、ハまっ

 

 

 

 

 

 

 第44回(令和3年7月中旬)

 

夏はやっぱり北でしょう。みちのくの川、宮城県・名取川を目ざした。

 

 

 宮城県でのハエ釣りは全く初めてです。

ず~っと昔の釣り雑誌に宮城県のハエ釣り河川として江合川が載っていました。

しかし30年以上も前の記事なので当てになりません。そこでネットで色々調べた結果、仙台市近郊を流れる名取川には

ハエがいるらしい。名取川にチャレンジしてみようと出かけました。

 

 

 朝3時40分、夜明け前に自宅を出発。

東北道でトイレ休憩1回のみ、ただひたすら北を目ざした。

出発から約5時間、ようやく最初の目的地、太白大橋上流にある地下鉄車輛基地裏の土手に到着。

 

 土手を降りて河川敷内に車を停めた。早速藪こぎをして川を覗きに行った。

「これが名取川か」ヘチの草が水に浸かっているので水はやや高い感じで若干の濁りもある。水況は良さそうだ。

所々にモジリも見える。

 

 一旦車に戻って戦闘準備。北の川にはブヨがいる事が多いので防虫スプレーを入念に吹き付けた。

 

とりあえずここで1時間半釣ってみる事にした。

ポツリポツリとモジリが見えていた瀞尻から竿を出した。

5投、6投とアタリ無し「もうちょっと流れが速い方がいいのかな?」と思った時、ウキがスーっと入った。

アワセをくれると上流の方にキューン。「ウグイか」

抜くと12cm位のウグイちゃん。「モジってたのはお前達かよ」

 

これがウグイ劇場の幕開けだとは、この時点で成リンは知る由もありませんでした。

 

 

 

地下鉄車輛基地裏の瀞

 

釣っても釣ってもウグイなので石底で流速のある方へ場所移動。しかしウグイのペースは良くなったがハエはただの1尾も来ません。

そこで逆にゆる~い流れの方に竿を出してみました。でもやっぱりキューンと変な引きの連続。気持ちが暗くなりかかった時に

グッグッと違う感触の引きが、「来た!ハエが来たよ~ん」その1尾が何故かとっても眩しく見えました。

 

地下鉄車輛基地裏、1時間30分・6尾

とにかくウグイが異常に多い。最初の1尾がとっても嬉しかった。 (^o^) ♬~

 

 

 

ここから今度は太白大橋の上流に移動して1時間半やってみる事にした。

ここは川が開けた感じがするのでハエが釣れそうな雰囲気。ちょっと期待して入川したのだが‥‥‥。

 

 

太白大橋上流

 

 最初にあまり立ち込まず浅目を狙って見ました。2尾目に小さなハエが来たので「ここ出るわ」と思ったのですがその後は

見事にウグイばっかり。そしてどんどん上流の方に場所移動を繰り返した。深く立ち込んでみたり浅く立ち込んでみたり、色々ポジションを変えてみた。しかし何処をやってもウグイの猛攻です。

 

最後の方はハエが釣れる気がしなくなり諦めムードが漂い始めた。 

 

 

太白大橋上流、1時間30分・3尾

 

三匹の子豚と言うのは聞いた事はあるけど、三匹のヤマベと言うのは聞いた事が無いよ(笑)

 

プラチナのような伊達バエ

 

 

次は何処に行こうか迷った。

 

 さて、本流はあまり期待出来ないし‥‥‥。最初にやった地下鉄車輛基地裏にちょっと気になった分流があったので、

また戻ってその分流で竿を出す事に決めました。

 

 今日は長距離運転の疲れもあるので、その分流で1時間半頑張って納竿する事にした。

 

 

 

地下鉄車輛基地裏の分流

 

タラ~っとしていてほんの少~し流れがある感じ。黒い鯉の姿も時々見える。

ここも駄目かなぁ~と思って振り込むといきなりハエが来た。その後はハヤが結構多かったもののポツポツとハエも来ました。

本流よりは全然ましでした。

 

地下鉄車輛基地裏の分流、1時間30分・41尾

 

本流筋は殆んどハヤだったけど、分流になっていて流れが死んでる様な場所にはそこそこいるんだねぇ~

なんでかなぁ~‥‥‥。

 

 

この分流でタナゴが釣れた。

 

 

 

今日は合計4時間30分やって合計釣果・50尾でした。

 

ハッキリ言って名取川のハエは超極薄です。それに比べてウグイはメチャメチャ濃いよ。(^o^)

名取川で「ウグイ祭り」でもやってるのか?(笑)

 

 今日は釣れなくてあっちこっち動きまくった。身体はクタクタである。

釣れない釣りは疲れるって言うけれどほんまやねぇ~。

 

ホテルに帰って明日の予定を考え直さなければ‥‥‥。

 

仙台市近郊の田んぼ

 

あまりにも美しい緑色に目を奪われた。 これって宮城県特産・ササニシキなのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 今日は仙台市役所に程近いホテルに宿泊。

 

ホテルに到着して早速ひとっ風呂浴びた。そして軽く一杯やろうと繁華街へ出かけました。

 

牛タン専門店があったのでのれんをくぐった。

 

「牛タンの網焼きと瓶ビールちょうだい」まもなく来たビールをわざと泡立てして泡ごとググっと飲んだ。

「旨っめぇ!」今日は釣れなくて汗だくになって歩きまくったから、ビールが喉にしみるしみる。

 

 

続いて分厚い牛タンが運ばれてきた。産地を訪ねると米沢牛との事。牛タンとビールは相性バツグン。

ついついビールが進んで予定量を超えてしまいました。(*^-^*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 名取川釣行二日目 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 朝5時30分起床。枕が外れたまま寝ていたせいか首筋が少し痛い。

目覚めの為に熱いシャワーを浴びた。出発の準備を整えて6時30分にホテルを出た。

 

 今日の予定は、なんと! 最初の1時間30分、ウグイを釣ってみようと決めた。えっ!(◎_◎;)

昨晩考えました。ウグイを真剣に1時間30分釣るのは生まれて初めて。

 決めた理由の一つは、この川はでっかいウグイもこないし、ミニミニサイズも殆んどこない。

10cm~15cm位で何故かウグイの型が揃っている。もう一つの理由はなんといってもウグイの魚影が非常に濃い。

そこで人生最初で最後、ウグイの数釣りを真剣にやってみようと考えたのです。

 

 場所は昨日やった中でウグイの魚影が濃かった太白大橋上流を選んだ。

 

 7時頃に太白大橋上流の河川敷きに到着。早速準備を整えて河原に降りた。

成リン、生まれて初めてウグイとの真剣勝負です。

瀞瀬の手前のタルミからスタートした。

 

 

 

太白大橋の上流500m

 

ここは手前の流れがたるんでいます。そして川底は砂に小砂利が混じってる様な感じです。

ウグイが好みそうな場所なのでこの場所を選択しました。2投目で15cm位のが来た。続けて数匹来たらアタリが止まった。

変なアタリも多い。普段は外道扱いで邪険に扱ってきたウグイですが、いざターゲットにすると意外に難しい。

 

太白大橋上流、1時間30分・82尾  ※[対象魚はウグイ]

 

ウグイを真剣に釣ってみていろんな事が分かった。アタリは非常に多彩である事。チョンチョンアタリ、食い上げ、アタリの出ない事もハエに比べて多い。ハエと比べて底食いの傾向がある事や、口の構造の違いなども影響しているのかもしれない。

また、ハエと比べて撒き餌周りの広範囲でアタリが出る。

そしてハエのように入れ食いが続かず、バタバタっと数匹きては止まり、またバタバタっと数匹きては止まると言った具合が多く、

リズムが非常に取りづらい。さらに掛かってから多方向に走って抜く位置が定まらない。

 

もしも撒き餌に同じ数が寄ったとしたら、数を出すにはハエよりもウグイの方が相当ハードルが高いと感じました。

 

※このウグイを対象にしてやっていた1時間半の中でハエが1尾来たのです。

あくまでもウグイが対象魚なのでもちろんハエは外道としました。でも気持ちは複雑だった (^_^;)

当然二日間でのハエの総釣果にも含まれておりません。

 

 

 

 

さて今度は気持ちを入れ替えてターゲットをまたハエに戻そう。

 

次の場所は新幹線の上流に決めた。そこで1時間30分やる事にした。

さっきウグイをターゲットにした事で気持ちがリフレッシュ出来た。

「よし、これからハエを釣るぞ!」そう意気込んだのだったが‥‥‥。

 

 

新幹線上流

 

釣っても釣ってもウグイです。後半は「一尾でもいいから釣れてくれ」と祈る様な気持ちで釣った。

しかし最後まで型を見る事は出来ませんでした。😭

 

 

 

新幹線上流、1時間30分・0尾(ボウズ)

「ハエ釣り一人旅」に於いてボウズを食らったのは、平成29年の岐阜寒バエ釣行以来です。

でも、岐阜寒バエ釣行は1月の釣行です。今回の様な暖気の釣行では初めてです。

成リンは相当ショックを受けた様ですよ。😞

 

 

いよいよ名取川釣行も大詰め、最後の1時間30分は名取大橋上流に行ってみる事にした。

続けてボウズは勘弁してよ。(*^-^*)

 

名取大橋上流

いつの間にか一気に雲がとれて急に暑くなった。

ここから100m位下流で竿を出しました。相変わらずウグイは多かったんですがポツポツとハエも混じった。

名取大橋上流、1時間30分・22尾

ここは流れがあったので引き味は良かった。

ほんのちょっぴり楽しめたかな‥‥‥。

 

 

 

 


 それにしても名取川は厳しかったなぁ~。

 

ハエは二日間(7.5時間)で72尾。一方のウグイは1.5時間で82尾。

どんな釣況だったのかこの数字が全てを物語っている。あれこれと説明はいらない。

 

成リン、ウグイの大群に翻弄されて手も足も出ない二日間でした。(ガックリ)

でもね、見方を変えるとさ、「名取川の貴重なハエを72尾も釣った」と言う事にもなるよねぇ~ (*^-^*)

 

 

 

 

 

 仙台まで来たのだから政宗公にご挨拶をしてから帰ろうと青葉山公園まで車を走らせた。

 

(伊達政宗公騎馬像)

 

政宗公にたった一言、「名取川で二日間お世話になりました」と。

 

 

政宗公騎馬像の前から見た景色

 

画面の下の方に見える川は、歌にも出てくる有名な広瀬川です。また、ビル群の遥か彼方にには仙台湾も微かに見えます。

政宗公は毎日この景色を眺めながら仙台市の安寧を願っているのでしょう。

 

 

 

釣れるも好し、釣れないも好し、日々是好日か‥‥‥。 そう呟きながら成リン、杜の都・仙台を後にした。

 

 

 

 

 

次回の「ハエ釣り一人旅」は9月中旬頃の予定です。

 

8月は鮎釣りに専念するのでお休みとさせて頂きます。

 

 

 

 

番 外 編

 

 

数日前の豪雨で氾濫した神奈川県・金目川に急遽足を運んだ。

 

 

 

 豪雨のあった7月3日、金目川は下流域で氾濫し周辺地域で浸水被害が発生してしまいました。

この氾濫で被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

 当日テレビを見ていると金目川が映し出された。「え!(@_@)、うっそ!」濁流が川幅いっぱい土手の高さスレスレまで

流れている。「これやばいぞ‥‥‥」

 

 

(当日の金目川の映像)

 

川の中心周辺はおそらく水深4m前後位あると思います。濁流の下ではカボチャ大の玉石がゴロゴロ、ゴロゴロ下流に運ばれている

事でしょう。 * 川の中でハエ達はどうしているんだろう?😢

 

 

 

  金目川は三十数年前から通い続けていて、とっても慣れ親しんでいる河川です。

今回の大増水でハエがダメージを受けたかもしれない。そう思い現況を知る為に出かけました。

 

 朝7時ちょっと前に金目川の座禅川合流点に到着。小雨が降っていた。

早速土手から川を覗いた。水はすっかり引いて濁りもとれていたが川相はだいぶ変わっていた。

 

 

 

(座禅川合流点)

 

今まで玉石底だった場所が砂や小砂利で埋まってしまっていたり、流心が左岸寄りから右岸寄りになっていたり、川相はあっちこっちで変化していた。

 

 

 急いで準備を整え調査(釣り)開始。 ※今日はあくまでも調査ですから(^_^;)

 

 瀬渡りして左岸側へ。ヘチに魚が見えないのでちょっと心配である。合流点直ぐ上流の瀬脇から竿を出した。

一投目でいきなり浮子がズボっと勢いよく潜った。「デカイ!」 いきなりインディアンである。

川の濁りが取れてまだ日が浅いせいかインディアンの色がまだ白っぽい。

 

 その後も浮子がズボズボ入る。今日はアタリが実に明快。

インディアンが意外に多い。また、春には釣れなかった小型が結構混じる。

 ハエが釣れるのを確認したので一安心、やれやれ。数日前のあの濁流もなんのその。「金目のハエは強いわ!」

 

 その後あっちこっち場所を替えて調査(釣り)してみた。

 

 

濁りがとれて間がないせいか、色抜けしていて白っぽいインディアンが多かった。

 

 

 

(座禅川合流点上下流・2時間弱の釣果)

 

 座禅川合流点の上下流を数か所、合計2時間弱の調査(釣り)をしてみました。何処もしっかり釣れました。(^o^)

春にはあまり釣れなかった小型が結構混じるので、ペース的には春来た時よりぜんぜん良かった。今日は水が多いので釣り易い。

 

 今日は大増水の直後なので川の中にハエの餌が少ないのです。石周りの水生昆虫は大半が流され、石に付いていたコケも飛んでしまっています。白っ川状態なのです。

 ハエ達はお腹ペコペコ。「腹へったよぉ~」と言ってるところにネリエサが流れて来るもんだから、ハエ達はもの凄い勢いでエサに飛びついて来る感じです (*^-^*) 飛びついてきたハエ達は気がついたらビクの中(笑)

 

 

 

 

 

◇ この度の豪雨による爪痕 ◇

 

岸の土がえぐり取られて草木の根っこが垂れ下がっていた。

前河原橋の橋脚に流木が挟まっている。

 

 


 金目川の常連さんでもこの画像は何処か分からないでしょうね。さて何処かな?

聞いてビックリですよ。これは南金目バス停前の広い河原に入る入口の所なんです。側道から細い道を降りた場所です。

水流の力で地盤が掘れて深い池が出来てしまったのです。

 私は何時もの様に側道から細い道を降りたんです。すると突然目の前に池、「な、何これ!」(◎_◎;) ビックリ仰天。

四駆でもちょっと無理なので、引き返して側道に車を停めました。無理して行ってたらJAFのお世話になってました。

 

 

続いてもう一ヶ所、南金目バス停の上下流を調査(釣り)してみる事にしました。

 最初にバス停より上流の瀬落ちからスタートしました。小型主体でペースは良いのですが、小バヤ、中バヤがポツポツ混じりました。歩道橋近くの小場所を二か所調査した後に前河原橋下の瀬落ちへ。その瀬落ちが今日は二重丸。一投目からウキがズボズボ入って入れ掛り。そのハイペースに酔っちゃいました (^o^)

 

 

(前河原橋下流に広がる瀞の画像)

 

橋直下の瀬落ちが今日は良かったなぁ~。 鯉が寄って来るとペースは落ちるんですが、鯉がいなくなったとたんバカ釣れペースに

なります。そして入れ食いは続いていたのですが、どうしても、もう一ヶ所やってみたい場所があったので移動。(もったいねぇ~)

あくまでも調査ですから。(やせ我慢)(*_*;

 

(南金目バス停の上下流・約2時間の釣果)

 

 最初に調査した座禅川合流点より良型は少なかったものの、数は断然こっちの方が多い。

最初の場所より10分近く長めに釣った事を差し引いても下流の方がいい。

平均的に下流の方が魚が濃い感じがする。豪雨で魚が上流から落ちて来たのかな?(笑)

 

 

 数日前、テレビ画面で川幅いっぱいに濁流が流れているのを見た時は、正直、相当ハエが減るのでは?と思いました。

ところが本日来て調査してみると逆に増えてる感じやん。心配して金目に来たら肩透かし食らっちゃったよ (^o^)

まぁ~ 良い方に予想が外れたんだからいいではないか。(*^-^*) 今年も金目川は充分楽しめそうです。

 

 右も左も見えないドロドロの濁流の中でもハエ達は生きのびるすべを知っている。

人間には考えもつかない様な能力を持っているのでしょう。

 ハエ達はあの濁流の試練を乗り越えたのに、まるで何も無かった様な涼しい顔をしていた。

 成リン、その逞しい生命力に只々感服したのであります。

 

 

 

 

 

※今月の「ハエ釣り一人旅」は20日前後にアップする予定です。

 

 

 

 

 第43回(令和3年6月中旬)

 

梅雨空の中、埼玉県東松山市を流れる都幾川(ときがわ)へ出かけた。

 

 

 都幾川は過去に2度訪れています。

訪れたと言っても、もう20年位前です。

すっかりご無沙汰している川なので久し振りに行ってみる事にしました。

 

 過去2回の釣行はいずれも秋でした。この季節は初めてです。

都幾川は小バヤ(チビウグイ)が多かった印象が残っています。

 

 さてさて、「今回は釣れるかな?」

 

 

 朝5時20分に自宅を出発。

出発して間もなく高速に入る手前で雨が降ってきた。

八王子JCT過ぎのトンネルを抜けるとドシャ降り。ワイパーも効きづらい位いの雨です。

「川は大丈夫かなぁ~‥‥‥」

今日の天気予報は曇りマークだったのに‥‥‥。まぁ~、梅雨時の天気予報はあまりあてにならないもんね。

 

 6時40分、都幾川の月田橋に到着。さっきより雨脚は少し弱まった感じはするが結構降っている。

傘をさして橋の上から川を覗いた。水が増えてきている様で濁りも入っている。ちょっと水況が心配だ。

 

 

月田橋から下流を望む

雨脚が強くならなければいいが‥‥‥。

 

 

 

(雨に濡れたアジサイがキレイ!)

 

 

 

 雨を避ける為に車を橋の真下に停めた。とりあえずレインギアを着込んで釣りの準備。

まずはここで1時間半やってみる事にした。

 

 橋直下のヘチヘチから竿を出した。一発でちっちゃなハエが来た。続いて小バヤ、また小バヤ、そしてちっこいカワムツ。

「だめだこりゃ!」橋の上流の瀞へ向かった。ここでも一発目はハエ、しかも良型。

「しめた!」と思ったら次からカワムツばっか。おまけにアブラッパヤまで来ちゃった。

ここもさっさと退散。直ぐ上流に橋が見えるので行ってみた。

 

 橋の直下に拡がる瀞の開きが良さそうに見えたので竿を出してみました。

 

 ここは外道が少なく正解でした。やれやれ、「ようやく当たりクジかよ」

この周辺3ヶ所に竿を入れてまずまず釣った。

ただ、ちっこいハエが多かった。

 

 

月田橋の直ぐ上流にある「がっこう橋」

 

竿を出して30分位したら雨は止んだ。ここの瀞の開きから肩にかけて良かった。特に左岸寄りは砂利底でハエが付いていた。

でも、ここは平水で水が澄んでいたらダメポイントかも。

 

月田橋。1時間30分・93尾

月田橋と言っても殆んど直ぐ一つ上の橋の所で釣った。

おそらく月田橋の上下だけでやってたら、15尾、20尾の世界だったよ。外道込みだったら束超えしたろうけど。(笑)

 

 

 

 

次は1.5km位下流にある潜水橋のある場所に行った。ここは以前に一度来た事がある場所です。

ここで橋の上流と下流をそれぞれ1時間ずつやってみる事にしました。最初は橋の上流側からスタート。

 

潜水橋の上流。

 

やっぱり夏ですねぇ~、かなり増水しているのにも関わらず強い瀬の中にハエが付いている。

ここは以外に外道が少ない。

 

 

潜水橋の上流。1時間・113尾。

サイズは大小バラバラでしたが思ったよりは数が出た。

 

 

次は潜水橋の下流を1時間やる事にした。

 

潜水橋の下流。

 朝はドシャ降りでしたが、雲の切れ間から時々陽も差す様になってきた。

雨が止んで3時間近く経ちますが水量はまだ増えている気がする。

上流での降雨と下流の増水にはタイムラグがあるからでしょう。

 

 この画像の下側に見える横並びの石はおそらく渡り石だと思います。

散歩に来た人達が渡る石なんだろうけど、「今日は水かぶって渡れないよぉ~」 (>_<)

 

 下流の瀬の開きでは良型が連発でした。数は出ませんでしたが良型が多くてメチャ楽しい釣りでした。

 

 

潜水橋の下流。1時間・61尾。

 早瀬で掛かる良型は馬力があってハラハラ、ドキドキ、ヒヤヒヤ。

実は成リン、この緊張感が大好きなんです。(*^_^*)

 

 

今日の最後は2.5km位下流にある水管橋のある場所にしました。

本当は一つ上流に架かる神戸大橋でやる予定でしたが、橋の周辺で大々的に工事をしていたのでここにしました。

この水管橋の上下流を1時間半やって納竿する事にした。早速上流の瀞場からスタート。

 

 

水管橋上下流。(この画像は水管橋直下にある床止工下)

この周辺で殆んど釣った。ちっちゃいハエが多かった。

ここから下流へ行くとドン深で全然ダメ。

水管橋上下流。1時間30分・89尾。

最初に上流の瀞に入ったら乗らないアタリが多くて参りました。多分ミニミニサイズが突っついているんでしょう。

下流の床止工下に移動してボツボツ釣りました。

ここは小型が非常に多かった。

 

 


都幾川の妊娠しているお姉ちゃん。まもなくヤンママだね。

 

 

 

 

 今日は合計5時間、356尾でした。

 

 以前来た時、小バヤが多いイメージは残っているのですが、ムツやアブラッパヤが釣れた記憶はありません。

20年位前に来た時の話だから、そりゃぁ~川も変わるわなぁ~‥‥‥。

 

 今日は針乗りしないアタリも多かったんですが、掛かったハエは意外にバレませんでした。

外道が非常に多く、場所を間違えると大変な事になりますよ。(笑)

 

 増水していて濁りもあったので全体的に浅目が良かった。特に石底の浅い瀬にハエが付いてる感じでした。

早瀬の中で掛かった大型のハエに竿が伸されそうになった場面もありました。

 

 多彩な外道のいる中でも3束オーバーしたので自分としては納得です。

 

 増水の都幾川で、早瀬の中から元気いっぱいの良型をビュンビュン飛ばした成リンでした。

 

 

 

 

 

 

都幾川の割と近くに国の指定史跡「吉見百穴」があるので帰りに立ち寄った。

 

 

国の指定史跡「吉見百穴」

 

 これは古墳時代に造られた横穴式のお墓なんです。

全部で219個の穴があり、中からは勾玉や装飾品の数々が発見されているそうです。

 

 岩山にこれだけの穴を造るのには、掘削機や削岩機といった動力機器のある現代ですら相当の難工事だよ。

それがだよ、道具らしい道具も無く、人力だけで岩山にこれだけの穴を造るとは‥‥‥。

おそらく想像を絶する重労働を強いられたに違いない。

 

 当時の人達の知恵とパワーをひしひしと感じた成リンでした。

 

 

 

 

 

 

次回の「ハエ釣り一人旅」は7月中旬頃の予定です。

 

 

 

 

 

 

第42回(令和3年5月中旬)

 

20cm オーバーとの出逢いを求めて、巨バエのメッカ、山梨県・桂川 & 鶴川へ。

 

鶴川は桂川の支流です。 

 

 

 ハエ釣りには、250尾/h、300尾/h、そして1,000尾/日、1,500尾/日と、数にロマン

求める数釣り派。他方、19cmオーバー、夢の20cmオーバー、そしてそして幻の21cmオーバーと、

長寸(型物)にロマンを求める長寸派。どちらの人達も見果てぬ夢を追い続けるハエアングラーです。

 

 私の仲間に19cmオーバーを釣ったと言う人はおります。しかし20cmオーバーを釣ったと言う人は

身近にはおりません。関西の巨バエのメッカ、京都・宇治川では20cmオーバーの記録が沢山残っている

様です。

 

 巨バエ釣りには守備範囲の狭い短竿は不向きです。ある程度長めで、タメの効く竿が有利です。

また、私は何時も袖型の針を使用しておりますが、巨バエ釣りの時だけはフトコロの開きにくい狐型を使用しています。

数釣りとは全く違った味わいがあり、独特の釣趣があります。

 

 

 

 

 桂川と鶴川は昔から巨バエの釣れる川として関東では良く知られている河川です。

両河川とも魚影は薄い川ですが、その分、魚体が一回りも二回りも大きいのです。

 

 本日釣行予定のエリアは桂川に鶴川が合流する周辺です。この場所は直ぐ下流に相模湖という大きな

人造湖があります。両河川のこの周辺に生息しているハエ達は、厳寒期になるとこの湖の水温の安定している

深場に落ちていきます。そこで冬でも豊富なプランクトンを捕食し良型化します。

 

 そして河川の水温が上がりはじめた春に再び川に差し込んできます。

川に上って来る時は見違える様な幅広の立派なハエになっているのです。

そのハエを求めて関東の巨バエファン達が春から初夏にかけてここにやって来ます。

 

 普段は数釣り専門の成リンですが、今日は巨バエ釣りに出かけてきます。

「20cmオーバー釣れるかな?」 無理、無理、天と地がひっくり返ってもあり得ない。

でもね、世の中には絶対あり得ない様な事が突然やって来る事もある。(*^_^*)

 

 

 

 

 朝7時ちょっと前、桂川の鶴川合流点近くにある中満オトリ店に到着し入漁券を購入。

早速近くの橋から川を覗いた。桂川は減水気味、鶴川はかなりの減水状態だ。

近くに車を停めて準備を開始。雨がパラパラ降り出したのでレインギアを着込んだ。

 

 まずは本流(桂川)から攻める事にした。

鶴川吐出しの下流を1時間半攻めてみよう。早速河原に降りて瀬周りから竿を出した。

 

 マキエを打って5,6投目でギューンと横走り、「これはハヤ(ウグイ)だな」

1尾目は20cm弱のハヤ。次はググッときてからグッグッと何度も止まる様な引き、「ハエだ!」

 抜くと15cm位で幅広の貫禄のある雌でした。「いいハエだわ!」

 

 しかしその後は中バヤばっかりである。中にはオレンジ色の婚姻色が出ているハヤもくる。

ハエが釣れなくて瀬周りをあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。

 

 結局瀬周りでは何尾も釣れないまま下流の瀞っぽい方に大きく移動しました。

瀞に移動して直ぐにごっついインディアンが来た。「こいつバカデカイ!」抜けなくて寄せて取り込んだ。

途中でバレないかハラハラドキドキ (^_^;)

 

 その後もポッツリポッツリですがハエが来る。「瀬周りより瀞の方がいいなぁ~‥‥‥」

 

 

 

( 桂川 )本流

( 鶴川 )支流

 かなり減水している。

 

 

 


桂川本流。この周辺はハヤだらけでどうにもならなかった。今日は雨模様で空が薄暗いせいなのかハヤが異常に活発である。

ここからかなり下流の、瀞っぽい方に移動してからポツポツハエが釣れた。この瀬周りでハヤ(ウグイ)と遊び過ぎた。(>_<)

 

 

桂川本流。1時間30分・21尾。

以外に数が出なかった。瀬周りで粘り過ぎちゃった。魚の大きさはその辺の川とは全然違う。

 

 

◆次は鶴川の下流(本流との合流地点から上流の滝の前まで)を1時間半やる事にしました。

 ここは例年美味しい思いをする場所なので頑張るぞ! でもちょっと水が少ないのが気になるなぁ~。

 

 

 

鉄橋上流。スタート直後、オトリ店前の橋直下の落ち込みで

バタバタっと15尾位釣れた。「これは結構出るぞ!」と思ったのですが、その後はポツリポツリの拾い釣りになってしまった。ここも瀬落ちの波立ちで何尾か釣れただけ。

ここは鶴川で有名なポイント・滝の前。

水況の良い時は、この場所だけで大型が20~30尾出る場所です。試合の時には奪い合いになる場所です。

しかし今日はたったの4尾だけしか釣れませんでした。

 

 

 


鶴川下流域 1時間30分・35尾。

出だしは5、60尾位はいけるだろうと思ったけど‥‥‥。

 

 殆んど良型ですが色付き(インディアン)はゼロです。インディアンもどきが2、3尾釣れただけ。

 

 でもね、浅場をインディアンが泳いでいたのを2回見ました。

皆さんも経験があると思いますが、インディアンは遠くから見ても良くわかるんですよね。

独特の色をしていて、ヒレを広げて泳いでいるので目立つのです。

 

 今日は減水しているので警戒心が強く、浅場で遊泳している魚はマキエには寄って来ません。

 

 

 

◆今日の最後は上流にある高架橋の上下流を1時間半やって締める事とした。

 

 

高架橋の上流。この瀬落ちで7、8尾きましたが、その上流では

1尾も釣れませんでした。

高架橋下流。この様な場所は大石と大石の間の筋や、大石裏の

ヨレの交わりなどを細かく攻めて、1尾、1尾拾って行く様な釣りをします。巨バエ釣りの場合、このようなポイントではマキエの団子をドボンと打つのは禁物です。

 

 


高架橋上下流。1時間30分・19尾。

こちらの上流域は、さっきやった下流域と比べて魚影がかなり薄い感じです。

他の河川では大型の部類に入る15cmクラスも、この川ではレギュラーサイズです。

 

 

本日の最大魚(18.4cm)

 

「やっぱ18cmを超えるとさすがにデッカイわ!」 巨バエって感じがします。

見た目では「19cm位あるかな? 」と思って、胸ポケットからメジャーを取り出して測ったら、18.4cmでした。

 このハエの背ビレは緑色に光っていました。

 

 

 

 今日は合計4時間30分で75尾でした。

 

 1束は出るだろうと思ってやって来たのですが、出ませんでした。鶴川が相当減水していたのがひびいたのかも。

色付き(インディアン)はたったの2尾だけです。これはいくら何でも寂し過ぎるよ。😭

例年だと10尾、15尾位は混じるんだけどなぁ~。

 

 朝から小雨が降ったり止んだりの天気でしたが、20cm越えの夢を追っかけた楽しい一日でした。

 

 何時の日かきっと20cm越えに逢えると信じて、これからも歩み続けます。

 

 

 

 

 

次回の「ハエ釣り一人旅」は6月中旬頃の予定です。

 

 

 

 

 第41回(令和3年4月中旬)

 

春本番、茨城県の那珂川支流・緒川(おがわ)へ出かけた。

 

 

 

 緒川は昔、各釣会が例会を行っていました。また、私もプライベートで時々訪れていた河川です。

しかしここ十数年、全く足が遠のいているので久し振りに行ってみる事にした。

 

 一昨日、大雨が降ったので水況が少し気がかりです。

 朝5時に自宅を出発。常磐自動車道・水戸北SICで降りた。

そこから那珂川沿いの一般道をひたすら北へ緒川を目指した。

 

 快晴の空、そして新緑の山々、ルンルン気分で車の運転。

思わず童謡を口ずさんだ成リン、♬「 春の緒川はさらさら行くよ~‥‥‥」 ※字が違うだろう!(>_<)

 

 

 

 自宅を出発して3時間弱、ようやく緒川の十二所橋近くに到着した。

車を降りるとあっちこっちから鶯の鳴き声。早速橋の上から川を覗きに行った。

「あっちぁ~、やっぱ水かなり多いわ‥‥‥」

普段は水がチョロチョロの緒川ですが今日はゴーゴー流れている。

 

 

 

(十二所橋から上流を望む)

川の中央部分に草が生えている場所が見えると思います。ここは平水であれば中州になっていると思います。

 

 

 

 

 とりあえず橋の上流を1時間30分やってみる事にした。

 

 早速準備を終え、川を切って中州っぽい場所に行った。

中州尻の少し流れのたるんでる様な場所からスタートした。

マキエを打って7、8回流したところでアタリが。合わせをくれるとギューンと走った。

「やっぱ春だねぇ~、引きがいいわ」抜くと10cm位のハエ。手ごたえの感じではもう少し大きいハエかと思った。

 

 その後アタリがやたら遠くてポッツリ、ポッツリ。しかもマキエのだいぶ下流でアタリが出る。

 

 

 

十二所橋上流。1時間30分・34尾。

マキエに対しハエの反応が鈍い。釣れた場所は限られた所だけです。

増水直後でまだ水が高いせいか、早い流れには全くと言っていい程ハエは付いていない。

 

 

 

次に一つ下流にある久根下橋に行った。(ここは昔、寒い季節に良く釣れた場所です)

橋の上下をそれぞれ1時間ずつ釣ってみる事にした。まず上流側からやった。

 

 

久根下橋上流。

最初に落ち込みのヘチヘチで3尾、そして橋の直ぐ上流のヘチで

3尾。あとはどっこもアタリ無し。

流れの中では20cm位のハヤ(ウグイ)が1尾来ただけ。

久根下橋上流、1時間・6尾。

いやぁ~シビレたよ。

ぽかぽか陽気で天気は最高なんだけど釣れねぇ~、釣れねぇ~。

 

 

 


続いて橋の下流をやった。

 

 

久根下橋下流。

橋の直ぐ下流は工事をしている様なので、少し下流にある人道橋

の周辺で竿を出した。平瀬の脇でぽつぽつ拾い釣り。でも一か所で何尾も来ない。

 

 

久根下橋下流。1時間・25尾。

とにかくハエが薄い。苦労するわ‥‥‥。

 


やっぱり4月、掛かったハエは右に左に良く走ります。

 

 

土手には春の恵み

 

 

 

今日のラストはここから800m位下流にある牛子生里橋(うしくびりばし)でやる事にした。

 自宅から3時間近くかけて来たんだからもうちょっと釣れてくれよ‥‥‥。😭

 

 

牛子生里橋下流。

瀞瀬の中に石が大小不揃いの場所が一ヶ所あって、その筋でボツボツ釣れました。ここは今日初めてマキエの近くでアタリが出ました。

 

 

牛子生里橋下流。1時間30分・48尾。

良型もポツポツ混じって竿をギュンギュン絞ってくれました。

今日やった中では一番楽しい釣りでした。


 今日は合計5時間・113尾でした。(>_<)

 

 一昨日の大雨の影響か、この時期の水温としてはかなり低くめで、マキエに対してハエの反応が非常に鈍い感じでした。

また、増水していて狙い場も少なく、魚もまだ落ち着いてない様子だった。

 あと一日か二日すると攻める場所も増えて、もうちょっと数が出るのでは?

 

 成リン、少し物足りなさを感じながら新緑の緒川を後にしました。

 

 

新緑が美しい緒川の土手を、変なビクをさげて竿を持ったお爺さんが歩いていたそうです。(笑)

 

 

 

 

次回の「ハエ釣り一人旅」は5月中旬頃の予定です。

 

 

 

 

 

番外編

 

2021年

 

   成リンの初釣り    

 

 

 

 

 

●皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

 昨年はコロナに振り回されてしまった年でしたが、今年は一日も早く禍が終息し、

    平穏な日常に戻ることを願うばかりです。

 

  

 

正月寒波の中、神奈川県の湘南を流れる金目川へ初釣りに出かけました。

 

 金目川は丹沢山系の大山の麓を源とし、下流域で花水川と名前を変えて相模湾に注ぐ中規模河川です。

全体的に瀬の多い川です。冬でも比較的水温が高く、この時期でもハエは瀬に付いている事が多い。

また、富士山を眺めながら釣りが出来る河川です。

 

 ところで、一昨日からメチャクチャ寒いんだけど大丈夫かな?(釣果が心配)「正月からボウズはいやだぜ!」

まぁ~ 何とかなるだろう。人生も「何とかなるだろう」でやってきたから。(笑) そう思いながら自宅を出発した。

 

 

 朝7時半頃、座禅川合流点近くに到着。早速車を降りた。「寒みぃ~」 白い息を吐きながら川を覗きに行った。

すると湯気が凄くて川がハッキリ見えない。

 

 

 

冷え込みが強いせいか川面が見えないぐらい湯気が立ち昇っている。温泉と間違えちゃうよ。(*^_^*)

 

 

今度は土手から富士山を眺めた。今日は雲も無くてクッキリと富士が見える  成リン、しばし富士に見とれていた。

 

(朝日に映える霊峰富士)

 

この眺望だけで金目に来た甲斐があるわ。金目川は初釣りにもってこいのロケーションです。

 

 

 

 今日は釣りをする前にハエの供養と安全祈願を行う事にしている。

以前はハエ供養を年の暮れに、そして釣行安全祈願を初釣りの時に行っていました。

しかし最近は両方一緒に初釣りの時にやっています。

 

 早速道具を運んで河原で準備。お供え物には何時もハエ競技用マキエで作ったマキエ団子を供えています。

 

準備作業をする前に川で手を清めます。私は何時も流心の水で手を清めています。

 

 


 マキエ団子は同じ大きさになる様に丁寧に握って供えます。

準備が出来たら川に向かって一礼。そして去年、私の遊び事で犠牲にしてしまったハエの冥福を祈ります。

続けて今年の釣行における安全を祈ります。それと今年はもう一つ、コロナ禍の一日も早い終息を合わせて祈りました。

 

 

 供養と祈願を終え、後片付けをして一旦車に戻った。そして今度は釣り支度。

「さぁ~初釣りだ!釣るぞ~」でも川を見た感じ、水が非常に少なくて厳しそうに見える。

 

 颯爽と土手を降りて河原へ。川の流れを見ながら歩いている時、左足で踏んだ石がグラッと動いた。「イテテテェ~!」

なんと左足がつってしまった。(>_<) ふくらはぎが痛くてヒョコタコ歩きながら一旦車に戻った。

「歳だなぁ~ 魚釣る前に足つるなんてシャレにならねぇ~よ、足の初づりかよ」(笑) 車の中で20分位休んだ。

 

 ようやく痛みが楽になってきたので再び川へ。座禅川合流点直ぐ上の瀬脇からスタートした。しかし全く反応が無い。

そこで一気に上流の床止工の下まで行った。その周辺で何ヶ所か竿を出したが何処もアタリ無し。ウキがピクリともしない。

 

 そこから今度はUターンして下流へ。チャラ瀬の中を歩いていたら足元で何匹か魚が走った。「こんな所におるわ!」

チャラ瀬の中のちょっとヨレ気のある場所に、忍者の様に近づいてパラッとマキエを打った。そしてすぐさま振り込んだ。

ウキが着水と同時に走った。竿を立てるとググッと力強い引きが。「釣れたぁ~~~ 今年最初の1尾目!」(^o^)

「お前、こんな所をほっつき歩いてるから釣られちゃうんだよ」

本年最初の1尾目なので、手で丁寧に魚体に触れ、素早く針を外してそのまま放流してやった。

 

 

(本年最初の1尾目)

 

ここのチャラ瀬ではこの1尾だけで後は何にも来なかった。

 

 

 その後はなかなか釣れなくて下流にどんどん歩いた。ようやく釣れる場所を見つけたと思っても数尾で止まってしまう。

いろんな場所に竿を出しても思うように釣果が伸びない。30尾位まとまって釣れた場所は一ヶ所だけで、釣れる範囲も

非常に狭い。釣れない所は全く釣れない。 結局1km位下流まで釣り下った。そしてそれからまた上流に戻って来た。 

 

 



 

 

 

 今日はいろんな場所からチョボチョボとハエを拾い集めました。典型的な拾い釣りのパターンです。

2時間半近くやって1束ちょっとが精一杯でした。ただ、納竿した昼過ぎ頃には所々にモジリが見えた。

恐らく昼近くになってから竿を出したらもっと釣れると思う。スタートから1時間位は本当にきつかった。

 

 

(金目川のお正月バエ)

 数を出すのは大変でしたが、良型が多かったので引き味は充分楽しめました。

 

 

 

 この季節、多くの川は水温低下でハエの引きは弱々しくなるんですが、金目は水温が高いせいかこの時期でも良く引くんです。

この画像位のサイズが瀬の中で掛かるもんだから竿が曲がる、曲がる。

 

 

 

 今日、浅瀬を釣っている時にちょっと針掛かりが悪かったので、途中でハリスを少~し長めにして巻いている針と交換

しました。すると掛かりが良くなった感じです。浅瀬で食いが悪い感じの時は餌の動きに遊びがあった方がいいみたい。

 

 富士を仰ぎながらのハエ釣り、しかも今日は晴天に恵まれ、抜いたハエの銀鱗がキラキラ輝いてとっても綺麗。

朝、左足をつった時にはどうなる事かと思ったけど、終わってみれば100点満点の初釣りでした。

 

 

 

(真冬なのに金目川の河原には芥子菜の花が咲いていた)

 

  

 

 風は冷たい一日でしたが日差しは強く、金目川はもうすっかり春の様でした。

湘南の川で一足早い春を感じた成リンです。

 

 

 

 

次回の「ハエ釣り一人旅」は4月下旬頃の予定です。

 

 3月迄はオフとさせて頂きます。